2011/08/03

Heasoft 6.11でのftools仕様変更

解析フリークのみなさま、

Heasoftを6.11にversion upしたところいくつか瑣末な仕様変更で面倒な目に遭遇したので情報共有します。

Heasoft 6.11 Release Note

1. Xspec->iplot->wenvironでのqdp出力

変更:
.pcoにいままでなかったViewから始まる行が追加される。

問題:
こいつはLocationと独立にwindowの図の表示範囲を指定するので、scriptでLocationのみでwinの調整している場合、予想と違う配置にされてしまう。

対処:
.pcoのViewの行を消すか、引数をかえて
View 0.1 0.1 0.9 0.9
とするとこれまでと同じ見た目になる。

2. mathphaのerrmeth, properrのデフォルト値

変更:
errmeth: POISS-1 -> POISS-0
properr: yes -> no

問題:
properrがnoだと誤差伝播しない上、演算した結果
負値を取った場合勝手に誤差を0に、bin quality
を5 (bad)にしてしまう。

対処:
mathphaを使用する際オプション
properr='yes'
をつける。
errmethに関しても新デフォルトではまずい場合は露に指定すべし。

仕様変更に気づかずに解析してしまっている恐れがあれば、fdumpなどで値を確認。
ちなみにfhelp mathphaで見られるヘルプファイルの記述にはこの変更が反映されてない。。

さわだ

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